ESCA算数大改造計画

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【中学受験 算数】 規則性01 入試問題にチャレンジ!

今回は「洛南高付中」の「規則性」を取り上げます。

 

次のように、1から99までの99個の数で、連続する3個の整数の積を97個作ります。
1×2×3、 2×3×4、 3×4×5、 ・・・・・・、 96×97×98、 97×98×99
この中で次のような積は何個ありますか。
(1) 4の倍数である。
(2) 4の倍数であり、8の倍数でない。
(3) 8の倍数であり、16の倍数でない。
(4) 36の倍数である。

 

 

 

 

 

➡解答・解説はこちら!

 

「奇数A×偶数B×奇数C」の形を①型、「偶数D×奇数E×偶数F」を②型とする。

 

(1)

  ①型が4の倍数になるのは、Bが4の倍数のとき。
  98÷4=24あまり2より、①型では24個ある。
 ②型では、DとFがともに2の倍数なので、すべて4の倍数になる。
 97÷2=48あまり1より、②型では48個ある。
 24+48=72(個)

 

(2)

 ①型が8の倍数になるのは、Bが8の倍数になるとき。
 98÷8=12あまり2より、①型の8の倍数は12個ある。
 すると、①型で4の倍数であり、8の倍数でない積は、24-12=12(個)となる。
 ②型では、DとFのどちらか一方は必ず4の倍数なので、4の倍数であり、8の     

 倍数でない積はない。よって、12個となる。

(3)

  ①型が16の倍数になるのは、Bが16の倍数になるとき。
 98÷16=6あまり2より、①型の16の倍数は6個ある。
 すると、①型で8の倍数であり、16の倍数でない積は、12-6=6(個)となる。
 ②型が16の倍数になるのは、D×Fが16の倍数になるときだが、DとFの両方が

 4の倍数になることはないので、DまたはFが8の倍数になればよい。
 Dが8の倍数になるのは、97÷8=12あまり1より、12個。
 Fが8の倍数になるのは、99÷8=12あまり3より、12個。
 ②型で16の倍数になる積は、12+12=24(個)なので、②型で8の倍数であり、

 16の倍数でない積は、48-24=24(個)。
 6+24=30(個)

(4)

 36=4×9より、①型が36の倍数になるのは、Bが4の倍数で、A、B、Cの

 いずれかが9の倍数の場合で、

 7×8×9、27×28×29、35×36×37、43×44×45、63×64×65、

 71×72×73、79×80×81の7個ある。

 ②型は、すべて4の倍数であることがわかっているので、D、E、Fのいずれか

 が9の倍数のとき。

 Dが9の倍数になるのは、Dが18、36、54、72、90の5個ある。
 Eが9の倍数になるのは、Eが9、27、45、63、81の5個ある。
 Fが9の倍数になるのは、Fが18、36、54、72、90の5個ある。
 すると、②型が36の倍数になる積は、5+5+5=15(個)ある。
 7+15=22(個)